株式会社フジクラ

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ESG

SDGs達成に向けたCSV戦略

CSVストーリー

世界トップシェアであり続けるために 5G社会の基盤を支える光ファイバ融着接続機

 世界各国で幅広く活用され、光ファイバを極低損失で接続可能な名実ともに世界標準と言えるフジクラグループの「光ファイバ融着接続機」。光ファイバの高機能化ニーズとその接続に対する高品質化ニーズにより、常に技術進化を求められ、今後の5G?IoT社会にも大きな期待と可能性を見せています。現在、フジクラグループの融着接続機事業は、世界90か国以上に戦略パートナーとしての代理店を擁し、きめ細かな販売?アフターサービス網を確立しています。また、技術進化において他社の追随を許さない研究開発体制、コストパフォーマンスを極める製造ライン、そしてマーケティング戦略を支える営業体制を強化し、世界トップシェアメーカーとしての地位を維持しています。

光ファイバ融着機70S+

コア直視型単心光ファイバ融着機70S+

長谷川諒

世界トップシェア製品に携わりたい

 私は、学生時代に「世界で通用する製品を生み出したフジクラで仕事がしたい」という気持ちを強く持ちました。さらに光ファイバの敷設に光ファイバ融着接続機が必要不可欠な装置であることを知り、世界の社会インフラを支えるという可能性が無限にある光ファイバ融着接続機の設計?開発の仕事に携わることができるということに期待も膨らみました。

海外駐在の経験を活かして

 私は、入社以来、光ファイバ融着接続機の設計?開発をしていました。そして入社して4年が経った時にアメリカへ出向することになりました。アメリカでは、光ファイバ融着接続機の新商品開発、お客様要望の製品のサポートなどを行いました。日本で開発を行っていた時よりもはるかにお客様との距離が近く、お客様の求めている機能などの要望がダイレクトに伝わってきます。こういった要望もフジクラグループの製品を長年愛用いただいているからこそ出るものだということを感じました。
また、日本では想像もしていなかったさまざまな作業環境下で光ファイバ融着接続機が使用されていることを知りました。日本に限らず世界で社会インフラを支える製品は、作業者にとって、より操作性が良く、どんな作業環境にも適応するものでなくてはならないと実感しました。日本に戻ってからもアメリカ駐在時の経験を活かし、装置を使用するお客様にとっての使いやすさはもちろん、製造現場の作業者の組み立てやすさにも配慮し、それぞれの立場で作業の効率化につながる設計を心がけるようにしています。このように実際に試作した製品が思ったとおりに動作してくれた時の達成感はこのうえありません。

偉大なる先輩たちの功績

 フジクラは1978年に光ファイバ融着接続機の開発1号機を発表して以来、“つなぐ”テクノロジーを通じて、社会やお客様へ価値ある商品を提供することを使命とした「ものづくり」を続けてきました。
 光ファイバが登場した時、軽い、伝送容量が大きい、損失が少ないから遠くまで届くといういいことずくめの伝送路と思われたようですが、そこには最大の課題がありました。それは光ファイバ同士の接続の難しさです。しかし、フジクラは、この課題を解決することに大きなビジネスチャンスを見い出しました。そこで生み出されたのが光ファイバ融着接続機でした。

開発1号機FR-1

開発1号機 FR-1

社会のニーズを捉える製品づくりに挑戦し続ける

 フジクラの光ファイバ融着接続機がなければ、また偉大なる先輩たちの努力がなければ、今の光の世界はなかったかもしれません。それほどまで、フジクラの果たした役割は大きいと私は思っています。フジクラの光ファイバ融着接続機は、開発1号機以降その時代時代のニーズを的確に捉えてきたことで、現在もなお世界中で愛用されています。私も入社以来さまざまな視点で光ファイバ融着接続機の設計?開発に携わったことで、光ファイバ融着接続機はこれからも持続的に時代に合った社会のニーズを捉える製品であるよう常に挑戦し続けなければという意識を持つようになりました。
 一つの不具合で今まで先輩たちの築いてきたお客様の信頼を損なうことがないよう何度も実験と評価を繰り返し、品質には細心の注意を払い、お客様のスキルによらず簡単に接続できる製品を世に送り出しています。

フジクラグループが社会課題を解決する

 フジクラグループでは、私たち自身で市場が求める製品像を描き出し、これを実現して製品を提供しています。社会のニーズを捉え、顧客ニーズを把握した製品が実際にでき上がり、お客様に喜んでいただけた時は、自分の携わった製品がインフラの維持発展の支えになっているんだということを今まで以上に感じています。
 どんな時代が来ようとも世界トップシェアの私たちの製品が社会インフラに貢献していくことは今も昔も変わりません。それは、光ファイバ融着接続機が誕生したきっかけも社会課題の解決からであり、私たちはそのDNAを受け継いでいるからです。
 今後あらゆるモノがネットワークにつながるIoTが主流になる時代が来ると言われていますが、その際の必要不可欠な通信技術として5Gの期待が高まっています。5Gの技術は、分野を問わず地域課題の解決や産業の振興などさまざまなところでの活用が検討されています。光ファイバがある限り、フジクラグループの融着接続は決して無くなることがない技術です。
 通信の高速大容量化を実現するために、光ファイバの普及は欠かせませんが、光ファイバ自体の性能を損なわずに接続できるフジクラグループの光ファイバ融着接続機も必要不可欠です。
 私は、今まで伝承してきたノウハウを基盤に、光ファイバ融着接続機が社会インフラの維持発展の支えになるよう常に社会の課題に対してアンテナを高く持ち、新たな光ファイバ融着接続機の設計?開発へのチャレンジを続けていきます。そして来たる5G?IoT 社会でもお客様に喜んでいただける製品で世界の社会インフラの維持発展に貢献し続けます。それがフジクラグループが目指す快適で持続可能な“ みらい”社会を実現するためのミッションです。

長谷川諒

株式会社フジクラ 
エネルギー?情報通信カンパニー
精密機器事業部 開発部
アシスタントマネージャー
長谷川 諒

世界最大心数と究極のケーブル構造を実現 AFL Telecommunucations LLC 北米を中心としたSWR?/WTC?の事業戦略

 「世界市場をゲームチェンジさせる世界標準の究極の光ファイバケーブルを商品化することで、世界中のお客様に価値ある商品をお届けし社会インフラに貢献する。」そうしたフジクラグループの思いから生まれた超細径高密度光ファイバケーブルが「Wrapping Tube Cable(WTC?)」とそのコア技術である「Spider Web Ribbon(SWR?)」です。SWR?は、従来商品では実現できない高い柔軟性を有することで、ケーブルへの超高密度実装が可能となり、現在では世界最大心数の6,912心WTC?だけでなく、空気圧送工法で敷設可能なリボンファイバ型ケーブルとしては世界初の最大心数864心Air Blown-WTCTMを実現しています。近年、動画配信?クラウドサービスが普及する中、今後もFTTH?5G?IoTにより光ファイバネットワークのさらなる大容量化が求められています。特に世界の大手通信事業社やGAFA※1を代表とするハイパースケールデータセンタ市場において、限りある地下管路のスペースに超多芯光ファイバケーブルを速く効率的に敷設したいというニーズが強まっています。SWR?/WTC? は、こうしたニーズに対し
TCO※2の削減を実現する商品としてお客様に価値を提供しています。

※1 GAFA: アメリカを代表するIT企業のグーグル(Google)、アップル(Apple)、フェースブック(Facebook)、アマゾン(Amazon)の4社のことを指し、頭文字を取って称される。
※2 TCO: Total Cost of Ownershipの略で、コンピューターシステム構築の際にかかるハード?ソフトの導入費用から、運用後の維持費?管理費?人件費など全てを含む、システムの総所有コスト。

AFL

AFL Telecommunications LLC

AFL社 WTC?製造チーム

SWR?/WTC?が北米市場での市場拡大を牽引

 北米を拠点とするAFL Telecommunications LLC(以下AFL社)は、フジクラが開発した革新的なSWR? 技術を採用し、WTC?を北米中心としたアメリカ市場へ展開することにより、トータルソリューションプロバイダとして市場を拡大してきました。
 SWR?は光ケーブルの細径?高密度化を実現する新しい技術で、ケーブルの設置時間と費用を削減し、5GやIoTによるネットワークのさらなる大容量化を容易に構築し、低損失での接続を可能にします。
 3年前に、AFL 社はSWR? 技術を利用したWTC?の製造と販売に乗り出しました。
 WTC?は、従来の光ケーブルと比較して、より軽量で細径のケーブルを提供することができ、差別化されたソリューションをもたらすことができます。
 私たちは、中核市場である超大型データセンタやサービスプロバイダ市場で大きな成長を続け、グローバルに事業展開をしています。
 WTC?を利用した高帯域幅?広帯域サービスを人口の少ない地域に広げることで、地域社会への教育、医療、金融サービスの発展に取り組んでいます。

WTC?製造ライン

WTC?製造ライン

フジクラの「ものづくり」を世界へ

 私たちは、フジクラが長い歴史の中で培ってきた「ものづくり」の知識を活かし、グローバルでの生産能力を高めるために、アメリカを拠点とする生産施設の開設計画をまとめました。
 その目標は、北米の性能基準に準拠したアメリカ製のWTC?が十分な性能認証を得ることです。
 私たちは、目標達成のために以下のことを実行しました。 
?設計と生産技術の移管
?新生産施設の装備
?エンジニアリングチームと営業チームの教育と研修

世界標準のケーブルをお届けする

 2017年後半に北米で、WTC?の需要が増加したため、今後このビジネスを成功させるためには「Zero-Defect」の定着が不可欠でした。
 この方針は、業績や顧客満足向上だけではなく、廃棄物を削減し、CO2の排出量を削減します。私たちのエンジニアリングチームと技術チームはフジクラ佐倉事業所を訪問し、北米のWTC?をより厳しい世界標準に準拠させるため、日本の熟練した社員とともに研修を行いました。

顧客満足の製品で社会課題を解決する

 AFL 社では、2017年9月に初めてWTC? の出荷を行いました。
 それ以降、以下の方法によって、お客様の要求に応えるため着実に生産量を増やしていきました。
 ?認定プログラム制による多能工プロセスエキスパートの育成
 ?製造プロセス高度化への取り組み
 ?製造技術者への自律性の促進と支援
 ?質の高いサービス提供に対する顧客へのコミットメント
 ??Zero-Defect」の考え方に対する責任と当事者意識の確立
 上記は、管理?製造チームのスキルと専門性を向上させるだけではなく、生産能力を100%達成させるために必要な工程を改良し、標準化するとともに、安全、納品、廃棄、生産性、顧客満足度の分野で業績評価指数 (KPI) を開発しました。
 私たちのWTC? 事業は、AFL 社の基本的価値(Core Value)である、変革、共創、責任、顧客満足を重視しつつ、今後の市場の急激な変化に対応できるよう必要な戦略を立てていきます。私たちは次世代通信網を世界中に広げることで社会インフラの発展に貢献し続けます。

Ben Smith

AFL Telecommunications LLC
WTC? 工場長
Ben Smith

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